2020年06月28日
チャリ改造 キャリパーブレーキ考
人生で初めてキャリパーブレーキ(サイドプルブレーキ)を使います。昔はサイドプルブレーキと呼んでいました。ランドナー、キャンピングではダイヤコンペのカンティブレーキ、ロードレーサーではマファックのセンタープルブレーキ、DAHONではVブレーキを使っていました。
昔のサイドプルブレーキは、フレームに固定するための1箇所しか支点がなくて、支点からブレーキシューまでの距離が長く、なんとも効きの悪いブレーキで、小径車・ミニベロにはとても向かないものでした。
そのうち、支点位置がセンタープルと同じ(片側だけ)のサイドプルブレーキが出てきて、最近では特許の期限切れを迎えて左右に支点を設定したいわゆるデュアルピボットブレーキが発売されるようになり、高い制動能力が発揮できるようになった、と聞きます(Webで読んだだけです)。
そんなこんなでデュアルピポッドブレーキでDURA-ACEのブレーキを購入したかったのですが、無茶苦茶高いので、構造が同じULTEGURAにしました。
片側支点のブレーキとデュアルピポッドブレーキの動作を観察しました。前者は左右の、支点-ブレーキシュ間の長さが違うため、ブレーキシューの動く速度が明らかに違います。バネはひとつで動作しているのですが、ストロークが異なるため、いわゆる「片効き」になるだろうなとの感想です。一方、ULTEGLAの動作を確認しました。
バネはひとつで左右の腕を操作し、支点は左右同じ位置でいわゆるデュアルピポッドです。真ん中に見えるローラーで左右の腕の動きを制御するので、左右のブレーキシューがシンメトリーに動きます。そのため、方効きが無くなる構造になっています。
とても制御しやすいそうなので、比較的安いULTEGRAのブレーキにしました。
下側からブレーキ本体を見たところです。
真ん中のローラーで左右の腕の動きを同調させています。その右側にある薄い板がブースターです。ブースターってなんですかと思うのですが、ボルトで支持している腕を固定するための役目のように思います。
デュアルピポッド構造と片側のみ支点構造の動作を見ると、前者の方が「当たり前」だろうお思える構造ですね。ULTEGURAブレーキにしてよかった、と思います。
新しいAM-3ホイールは11S対応になっているので、カセットスプロケットは105の11sにしました。
AM-3のリアホイールを手に持って回転させたときの感想)
前輪と違て随分と抵抗が大きい感じがする。フリーホイールの抵抗か?、締具合か?、これはちょっと褒められた状態ではありません。まあしばらく様子をみましょうか。
自転車の部品交換を行う際にとても役に立つ道具をご紹介します。
アメリカ製のThread Checker(ボルト、ナットのピッチ、呼び径のチェッカー )です。正規ルート購入すると約1万円ですが、並行輸入で購入すると約5千円(だったと思う)です。ピッチゲージ、ノギスで測ればいいじゃないか、とご指摘されると思いますが、雄ネジ、雌ネジが揃っているので、とにかく突っ込んでスムーズに入るかどうか確認できます。適合するボルト、ナットを簡単に確認するのに便利です。
Posted by 風来坊01 at 17:56
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